第16回 ループ利尿薬の高尿酸血症はなぜ起こるの?

引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性のどれに分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!

今回は、ループ利尿薬の高尿酸血症についてご紹介します。

まずは、結論から!ループ利尿薬による高尿酸血症は、【副次的な薬理作用による副作用】です。

ループ利尿薬の期待される薬理作用について確認しておきましょう。
ループ利尿薬はヘンレループ(ヘンレ係蹄の上行脚)のNa+-K+-2Cl–共輸送体を阻害し、Naの再吸収を阻害します。Naの再吸収が抑制されることにより、尿浸透圧が上昇し水分の再吸収も抑えられる結果、利用作用・降圧作用を示します。

ループ利尿薬は、尿酸と同じトランスポーターを競合するため尿酸の排泄が低下し、尿酸値が上昇します。また、腎糸球体ろ過量の減少に伴う尿酸排泄の低下も原因として考えられます。

高尿酸血症は、痛風発作の原因となりますので、定期的な尿酸値の確認が必要です。
添付文書でも、「本人又は両親、兄弟に痛風のある患者」では痛風発作を起こすおそれがあるため、慎重投与とされています。

夏場は、最も痛風発作が起こり易い季節だよ!
リスクの高い患者さんは、特に注意しないとね。しっかりチェックしていこう!

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