第30回 ボリコナゾールによる視覚障害はなぜ起こるの?

引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性の分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!

今回は、ボリコナゾールによる視覚障害についてご紹介します。

まずは、結論から!ボリコナゾールによる視覚障害は、【副次的な薬理作用による副作用】です。

アゾール系亢真菌薬であるボリコナゾールは、真菌構成成分のうち、真菌の細胞膜構成成分であるエルゴステロールの生合成を阻害することで抗真菌作用を示します。

視覚障害は、ボリコナゾールの高濃度暴露により、網膜にある双曲細胞の機能変化が惹起されるためと考えられています。

ボリコナゾールは組織移行性の優れた薬剤で、特に他の抗真菌薬と比べて脳脊髄液および網膜への移行性が高いことから視覚障害のリスクが高く症状が長期にわたる可能性があります。

一過性で特に治療を必要とせず消失することもあれば、中には、投与中止後も症状が持続することがあります。
添付文書の【警告】にも、「本剤投与中止後も症状が持続することがある。本剤投与中及び投与中止後もこれらの症状が回復するまでは、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないように十分注意すること」と記載されています。

視覚障害は、比較的頻度の高い副作用だよ。
「目がまぶしい、ぼやける、見え方がおかしい」といった症状がないか?

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