第32回 ミラベグロンによる高血圧はなぜ起こるの?

引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性の分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!

今回は、ミラベグロンによる高血圧についてご紹介します。高血圧は、添付文書“重大な副作用”の項にも記載されている副作用です。

まずは、結論から!ミラベグロンによる高血圧は、【副次的な薬理作用による副作用】です。

ミラベグロンは、膀胱平滑筋のβ3アドレナリン受容体を刺激し、膀胱を弛緩させることで蓄尿機能を亢進し、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁を改善します。

高血圧の発生機序として、ミラベグロンは、膀胱の平滑筋にあるβ3アドレナリン受容体に選択的に作用しますが、わずかにβ1・β2アドレナリン受容体へ作用することにより血圧が上昇する可能性が考えられます。

添付文書“重要な基本的注意”の項には、「血圧の上昇があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血圧測定を行うこと」と記載されています。
ミラベグロン服用後、収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に至った例も報告されています。

また、過活動膀胱の第一選択薬である抗コリン薬とは作用機序が異なるため、抗コリン薬で問題となる、「口渇」「便秘」などの副作用は少ないですが、心拍数上昇など心血管系の症状にも注意が必要です。重篤な心疾患を有する患者さんでは、禁忌となっています。

服薬期間中の血圧変動に注意が必要な薬剤だね!
事前に患者さんへ、定期的な血圧測定と高血圧による自覚症状(めまい、頭が重く痛い、肩こりなど)を伝え、服薬期間中の変化をしっかりと確認するようにしましょう。

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