第4回 副作用機序別分類の活用方法

今回は、副作用機序別分類の活用方法についてご紹介していきます。

まずは、“副作用の起こる発生機序 3つの分類”の特徴を復習していきましょう。

【薬物過敏症】
重篤なものが多いですが頻度は低く多くの場合、服用6ヵ月以内に発現します。
服薬開始、6ヵ月間は要注意です!

【薬理作用】
主となる薬理作用の過剰発現は頻度が高い副作用です。腎機能や肝機能が低下している場合は常用量でもその患者さんにとっては過量投与となり、薬理作用の過剰発現による症状が発現する可能性が高まります。
また、副次的な薬理作用による症状は見落としがちです。薬剤の作用機序をしっかりと把握し、チェックできるようにしましょう。

【薬物毒性】
投与初期から発現することは少ないですが、投与量が多ければ多いほど、投与期間が長ければ長いほど発現しやすい副作用です。
定期的に検査結果等で確認しましょう。

保険薬局で遭遇する2つの場面で見ていきましょう。

(1)服薬指導で
どの副作用を伝えておこうかな?
どの副作用について確認しようかな? と悩んだとき

初処方薬 ⇒ 薬物過敏症・薬理作用
継続服用薬(6ヵ月以上) ⇒ 薬理作用・薬物毒性
⇒服用期間に合せた副作用情報提供とモニタリングが可能です!!

(2)副作用に関する問い合わせで
副作用かもしれない…でも、どう対応したら良いのだろう? と悩んだとき

薬物過敏症に該当する症状 ⇒ 即中止
薬理作用・薬物毒性に該当する症状 ⇒ 用量調節・経過観察
⇒副作用機序別分類に応じた判断や医師への情報提供ができるようになります!

副作用のない薬はありません。主作用、副作用と分けて考えるのではなく、その薬の特徴として副作用を考えていければと、私たちは考えています。
患者さんに安全・安心に薬を服用してもらえるよう、副作用機序別分類を、皆さんの業務に役立てていただければと思っています。

副作用の起こる発生機序3つの分類
副作用説明
副作用機序別分類の具体例

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