第40回 コリンエステラーゼ阻害薬による 徐脈・不整脈はなぜ起こるの?

引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性の分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!

今回は、コリンエステラーゼ阻害薬による徐脈・不整脈についてご紹介します。

まずは、結論から!コリンエステラーゼ阻害薬による徐脈・不整脈は、【副次的な薬理作用による副作用】です。

コリンエステラーゼ阻害薬は、アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害することにより、主に脳内におけるアセチルコリン量を増加させ、脳内コリン作動性神経系を賦活化し認知機能低下の進行を抑制します。

徐脈・不整脈は、増加したアセチルコリンが、迷走神経終末のムスカリンM2受容体を刺激し洞房結節に作用することで起こると考えられます。

症状が悪化すると、高度徐脈、心ブロック(洞房ブロック、房室ブロック)、失神があらわれ、心停止など重大な副作用につながる可能性があります。
事前に、患者さんへ初期症状(めまい、過度の疲労感、息切れなど)を伝え服用期間中の体調変化を確認するようにしましょう。

また、洞不全症候群、心房内及び房室接合部伝導障害等の心疾患のある患者さんでは、これらの症状を誘発又は増悪する可能性があるため特に注意しましょう。

以前ご紹介した、コリンエステラーゼ阻害薬による消化器系症状のような体が慣れてきて消失する症状とは違って、徐脈・不整脈は、重大な副作用につながる可能性がある症状だよ。
事前に患者さんへ説明し、服用期間中の体調変化(めまい、過度の疲労感、息切れなど)がないか?しっかりとチェックするようにしましょう!

<<第41回 トリプタン製剤による循環器症状はなぜ起こるの?

第39回 ジソビラミドによる低血糖はなぜ起こるの?>>

資料ダウンロード

デモお申込、お問い合わせ

ページトップへ戻る