第41回 トリプタン製剤による循環器症状はなぜ起こるの?

引き続き、副作用機序別分類の具体例をご紹介していきます。
“副作用の起こる発生機序 3つの分類”薬理作用・薬物過敏症・薬物毒性の分類されるのか?
どのような事に活用できるか?具体的に紹介していきます!

今回は、トリプタン製剤による循環器症状についてご紹介します。

まずは、結論から!トリプタン製剤による循環器症状は、【副次的な薬理作用による副作用】です。

5-HT受容体作働薬であるトリプタン製剤は5-HT1受容体、特に5-HT1B、5-HT1D受容体に作用して、頭痛発作時に過度に拡張した頭蓋内外の血管を収縮させることにより片頭痛を改善、また、三叉神経に作用して、神経末端からのCGRP(calcitonin gene-related peptide)など起炎性ペプチドの放出を抑制することも、片頭痛の緩解に寄与していると考えられています。

動悸・一過性の血圧上昇などの循環器症状は、血管収縮作用の過剰発現により起きると考えられます。

重大な副作用として、不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状)をおこすことがまれにあります。動悸は、このような副作用の症状の可能性もあるので、特に注意が必要です。
虚血性心疾患のある患者は禁忌、虚血性心疾患の可能性がある患者は慎重投与です。初処方の際は、既往歴をしっかりと確認するようにしましょう。

また、一過性の血圧上昇を引き起こすことがあるため、コントロールされていない高血圧症の患者では禁忌、コントロールされている高血圧症患者でも慎重投与となっています。

トリプタン製剤服用時は血圧変動にも注意が必要だね!
特にリスクの高い患者さんには、服用時の血圧変動の可能性について事前に伝え、服用後の体調変化を確認するようにしましょう。

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